
子役タレントになりたい。
我が子を子役タレントにしたい。
そう思っているあなたへ。
何を隠そう私、5歳から18歳まで子役タレント事務所に所属し、子役タレントをやっておりました。
子役タレントに興味があるけれど実際どんなことをするの?
子供に習い事をさせたいけれど、どんなことがいいだろう?
と、お悩みのパパ・ママ。または、
タレント事務所ってどんなことをするのか気になる!
という方に、私が実際に受けていたレッスンの様子や
実際に体験したお仕事内容など、体験談をご紹介します!
こんな方におすすめ
- 子役タレントになりたいけど、何をすればいいか分からない
- タレントに必要な技術やレッスンの内容が知りたい
- どんなお仕事ができるのか知りたい
- お子さんを子役タレントにしてみたい
- 習い事として、タレント事務所に入ってみたい
子役タレントになりたい人に必要なレッスン

タレントを目指すために必要な技術は、大きく分けて以下の3つ。
- 演技
- ダンス
- 歌の
予想通りの内容だったでしょうか?
さらに学年や歴が上がってくると、必要に応じて
- 日本舞踊
- 殺陣
なども出てきます。
今回は、最初の3つ「演技・ダンス・歌」のお話。
実際に子役タレント事務所のレッスンでやることをご紹介します。
演技
演技のレッスンは、指導者によって本当にでした。
私の所属していた子役タレント事務所の演技レッスンでは、
- プロの役者
- 映画監督
- ドラマの監督
- 舞台の演出家
といったような方が指導にきていました。
それぞれ演技方法・演出方法が異なるため、演技指導も人それぞれです。
発声練習

- あめんぼあかいなあいうえお
- 外郎売り
- 早口言葉
- ブレス(呼吸方)
まずは発声練習のため、上記のようなメニューがあります。
台本読み
テレビや舞台などの台本を抜粋して読み合わせをしたり、
実際に動きをつけて演技したりします。
カメラワーク
映画やドラマの監督のときは、カメラマンも使って実際にカメラを回しながら演技をすることもありました。
ただ演技するだけでなく、カメラの位置などを意識する練習にもなります。
エチュード
台本のない即興劇です。5W1Hだけ決めて、あとは自由に演技をします。
経験の長い人でも苦手な方は多いですが、
演技の実力よりも、発想力などが試されたりするので
逆に全く初めて演技をする人が、面白く立ち回ることも。
感情解放

感情をさらけ出す、という演技メソッド。
演技のメソッドは多々ありますが、そのうちの一つとして行っていました。
特に年齢や経歴を重ねていくうちに、「演技をする」ことに慣れてしまって
感情をさらけ出すというのが難しくなってきます。
子役タレントで活躍している方たちは、子供らしくありのままを表現できる人が多いですね!
アフレコ
アニメ制作も手掛けている子役タレント事務所だったので、
実際のアニメ映像と台本を用いて、アフレコのレッスンをすることも。
映像に合わせてセリフを喋るのが、なかなか難しいです。
筋トレ
子役になりたい人に限らず、人前に立つときに必要な、しっかりと立てる「筋力」。
意外と体育会系な一面もあります。
その他レクリエーションゲーム
「たけのこたけのこにょっきっき」のように周りの空気を読むゲームや、
ジェスチャーゲームなど、レクリエーションゲームも子役タレント事務所のレッスンの一部でした。
ただ遊んでいるだけのようですが、演技をする上で必要な
「コミュニケーション能力」の向上などが期待できるものです。
ダンス

- クラシックバレエ
- ジャズダンス
- ヒップホップ
- タップダンス
など。中でもメインとなるのはクラシックバレエでした。
バレエはどのダンスでも基本となるため、子役になりたいならばぜひ習っておきたいもの。
タップダンスは、子役タレントの登竜門・ミュージカル「アニー」がきっかけで始める子役も多いです。
歌

- 発声練習
- 童謡
- アニメソング
- ミュージカル歌
歌のレッスンも、発声練習から多ジャンルの音楽をレッスンします。
特にミュージカルやオーディションがあるときなどは、それに合わせて練習することもしばしば。
童謡もよく歌っていたので、現在の子育てに役立っています(笑)
子役タレントになりたい人へ、所属する事務所の選び方

事務所に所属をして、子役タレントになりたい!
と思ったあなた。
子役タレント事務所への所属方法は、事務所によって様々です。
随時タレントオーディションをしている事務所。
もしくは年に1~2回、決まった時期にオーディションしている場合もあります。
子役タレント事務所の探し方

まずは、オーディション雑誌やサイトで、
子役タレントの募集をしている事務所をみてみましょう。
タレント事務所と一口に言っても、数多くの事務所があります。
誰もが知っている大きな事務所から、個人でやっているような小さな事務所まで。
所属する子役タレント事務所を選ぶ際は、
- どんな子役タレントが所属しているか
- 所属している子役タレントがどんなお仕事をしているか
- 事務所の中でレッスンをしているか
- レッスンにはお金がかかるのか
- また、登録料などお金のかかるものはいくら
といった点に注目してみるといいでしょう。
大手子役タレント事務所の場合
大手タレント事務所の場合のメリット・デメリットをご紹介します。

メリット
- オーディション情報や仕事の案件が多い、幅広い
- レッスン内容が充実している
- すでに活躍している同事務所タレントとの共演の可能性
- 詐欺などの心配は少ない
デメリット
- 所属タレントの人数が多いので、事務所内での競争率も高い
- 所属するためのオーディションが高倍率
小規模子役タレント事務所の場合
次に、少人数や個人でやっているタレント事務所のメリット・デメリットです。
メリット
- 少人数なのでマネージャーが個人をしっかり見てくれる
- 相談次第で、自分で探してきた仕事案件もできたりする(自由度が高い)
- 事務所の方向性とタレントの方向性が合えば、大手に比べて所属しやすい
デメリット
- 大手に比べると、オーディション情報や仕事案件の内容に偏りがある
- 事務所でレッスンをしていないところもあり、必要なら自分で教室を探す必要がある
- 登録料を取られるだけの詐欺など、悪質なものに注意が必要
ご自身が、どんな作品媒体に出演したいか(テレビ・舞台・雑誌など)
好きなタレントがいる事務所か。
信頼できるタレント事務所か。
そういったところが重要なポイントになってきます。
子役になりたい!タレント事務所の登録でやること。

- 宣材写真の撮影
- ボイスサンプルの録音
- プロフィールの提出
では、タレント事務所に所属が決まってからやることです。
まずは年に一度、「宣材写真」の撮影をします。
全身とバストアップの写真で、オーディションに応募するときなどに使います。
数ヶ月に一度撮影する場合もあれば、髪型などが大きく変わったら撮ることもあります。
ボイスサンプルは、声優など声のお仕事をするときに必要なものです。
数パターンのセリフやナレーションの音声を録音します。
プロフィールは、氏名・年齢・身体のサイズや
趣味特技・過去の出演作品などの情報です。
これらを完成させて子役タレント事務所への登録が完了。
その後、条件に合ったオーディション案件などが来れば、このプロフィールを送ってもらいます。
子役になりたい、タレント事務所でお仕事がもらえるまでの流れ
子役になりたいと思ったら、どんな風にお仕事案件がもらえるのでしょう?
こちらも、募集している案件によって、選考方法は様々です。
主な流れとしては、
書類選考
↓
オーディション
↓
仕事
という流れですが、
書類選考
↓
仕事
と言った風に、書類選考のみでお仕事をいただけることも多々ありました。
逆に、オーディションでも一次・二次審査……と、厳選されるものも多数です。

子役時代に実際にあったオーディション内容は、
- 自己紹介
- 事前にもらったセリフを読む
- その場で与えられたセリフを読む
- 事前に渡された課題曲を歌うまたは踊る
- その場で教えられた課題曲を歌う、または踊る
- 雑談のみで人間性を見られる
- 実際にカメラ前で演技する
- または実際に商品を使う(飲み物を飲むなど)
など、自分のことをアピールできるかが鍵になってきます。
しかし自己アピールがいくらよくても、
- 役のイメージに合うか
- すでに決まっている他タレントとのバランス
など、様々な要因で選考されるのが難しい点です。
実力があることはもちろん。
ただし様々な要因で選考結果が出るという事を理解していないといけません。
子役タレントはどんなお仕事ができる?どんな風になりたいか考えよう!
子役タレント事務所へ所属が決まり、オーディションなどもかいくぐる!
そこでとうとう、お仕事ができるようになります!
こちらでは実際に、私が体験した子役タレントのお仕事の内容をご紹介します。
映像

「テレビ出る」子役になりたいという方の多くが、最も憧れるお仕事ではないでしょうか?
テレビだけでなく、映像には様々なジャンルがあります。
- ドラマ
- CM
- バラエティ
- 再現VTR
- 映画
- PV
というようなカテゴリです。
子役タレントになったばかりだと、お顔がしっかり映れば良い方!
さらにセリフが一言でもあれば万々歳!といった感じです。
もちろん、厳しいオーディションを勝ち抜いてがっつりメインの役をゲットする可能性もあります!
アフレコ(特撮・アニメ・ナレーション)
特撮は、撮影時に演技をしますが音声は後から録音していることがほとんど。
映像に出演した本人が声を当てることが多いですが、サブキャラで声のみ出演ということもありました。
他にもアニメアフレコや、ドラマの語りシーンのようなナレーションのアフレコ。
また、CM冒頭に複数名で商品名を読み上げる!などのレコーディングもありました。
舞台

子役タレントのお仕事は、映像ばかりではありません。
子役でも学校とのスケジュールを管理しながら、長期の舞台に出演する場合もあります。
- 演劇
- ミュージカル
- ダンス
ストレートプレイと呼ばれる演劇や、
。さらに歌やダンスの含まれるミュージカル
そしてダンスの公演などのお仕事がありました。
雑誌(ファッション・情報誌)

キッズモデルというカテゴリもありますが、
子役タレント事務所の所属者でも、雑誌出演のお仕事が回ってくる場合があります。
ただしモデルのお仕事をメインにやりたい場合は、キッズモデルや雑誌そのもののモデルオーディション受けるのもよいでしょう。
イベント
- 商業施設のオープニング
- ライブMC
といった、イベント出演も子役タレントのお仕事でありました。
商業施設でのイベントでは、特設ステージでダンスをしたり
イルミネーション点灯の合図を送るなど、特別なお仕事で楽しい思い出です。
ラジオ
私が経験したラジオは、地方局の小さなラジオでしたが、
子役タレントになったら、ラジオなどトークするお仕事も受ける場合があります。
歌(アニメのOP・挿入歌のコーラス)
私の所属していた子役タレント事務所では、アニメ制作も行っていました。
そのアニメのOPやEDを、所属している子役タレントが歌っています。
子役になってCDデビューすることも!
また、舞台上での挿入歌のコーラスを収録するお仕事もありました。
絵画モデル

こちらはちょっと特殊なお仕事。
絵画教室で、デッサンのモデルを頼まれたこともありました。
数分おきに休憩をはさみながら、ずっと同じポーズを取り続ける。
子役とはすこし違ったお仕事ですが、面白い経験でした。
スタンドイン
こちらは、カメラテストの際にタレントの立ち位置などを確認するため
本来のタレントの代わりに入るお仕事です。
実際に自分は出演できませんが、本番同様の動きをしてカメラ写りなどをチェックするので
演技をするときなどの勉強になります。
CMやドラマのスタンドインのお仕事というのがありました。
子役タレントになりたいあなたへ
以上が、約20年…子役タレント時代から、タレント活動をしていた私のやってきた
- 子役タレントに必要なレッスン
- 出演した仕事内容
でした。
もし子役タレントになりたいとお考えなら、
必要な技術や、実際にどんな仕事があるのかなど
ぜひ参考にしてください。